黒の沈み、瞬発力、発色の濃さ――有機ELは一度味わうと液晶には戻れないと言われます。
とはいえ、240Hzか165Hzか、WQHDか4Kか、WOLEDかQD-OLEDか、選ぶ軸が多く迷いがち。さらに焼き付き対策や保証も気になりますよね。
本記事では、用途別に“後悔しない条件”を整理したうえで、厳選4モデルの強み・弱み・注意点をまとめました。最後に比較表とFAQ、ケース別まとめまで一気に把握できます。
※価格は2025年8月12日時点のAmazon参考価格です。
有機ELゲーミングモニター選び方のポイント
まずは「表示体験」「パフォーマンス」「安心感」の3軸で整理すると迷いません。
方式(WOLED/QD-OLED/光沢・非光沢)は見え方の質を決め、解像度×リフレッシュレートは必要なGPU性能と競技性能に直結。
最後に焼き付き対策と保証を押さえれば、長く安心して使えます。
方式と表面処理(WOLED/QD-OLED・グロス/アンチグレア)
WOLEDは黒の締まりと応答の速さが武器で、アンチグレアなら映り込みが少なく作業併用に向きます。
QD-OLEDは量子ドットで広色域と発色のキレに優れ、HDR映像の派手さを重視する人に好相性。
**グロス(光沢)**は色の“抜け”が良い一方、環境光の管理(照明位置・遮光)が必須。
常時明るい部屋や窓際なら、アンチグレアのほうが使いやすいことが多いです。
解像度×リフレッシュレート(WQHD/4Kと240Hz/165Hz)
240HzはFPSでのトラッキングやフリック追従が明確に向上。WQHDなら現実的なGPUで高fpsを狙いやすく、配信や作業でも文字が見やすい解像度です。
4Kは圧倒的な精細感と映像美が魅力で、映画・オープンワールドに効く反面、GPU負荷は大。
コンソール主体ならHDMI 2.1の4K/120Hz+VRR対応を必ず確認しましょう。
焼き付き対策・保証・運用ノウハウ
最新機は画素クリーニング・ピクセルシフト・ロゴ輝度制御などの対策が標準化。加えてTrue Black 400級のHDRはピーク輝度の上げ過ぎに注意(ABLの挙動を理解)。
長く使うなら3年保証/無輝点保証などもチェック。運用では同一UIの長時間静止表示を避ける/自動クリーニングはオフにしない/輝度は部屋に合わせて適正化が基本です。
有機EL ゲーミングモニター おすすめ4選
LG UltraGear OLED 27GS93QE-B(26.5型/WQHD/240Hz)

価格 | ¥79,800 |
サイズ・解像度 | 26.5インチ/2560×1440 |
リフレッシュレート・応答速度 | 240Hz/0.03ms(GTG) |
このモデルの注目ポイント
- MLA採用でピーク輝度を底上げ、黒の締まりと色の抜けを両立
- WQHD×240Hz×0.03msでFPS~MOBAまで動きに強い
- ハードウェアキャリブレーション対応で色管理もしやすい
こんな人におすすめ
ASUS ROG Strix OLED XG27AQDMG(26.5型/WQHD/240Hz)

価格 | ¥89,500 |
サイズ・解像度 | 26.5インチ/2560×1440 |
リフレッシュレート・応答速度 | 240Hz/0.03ms(GTG) |
このモデルの注目ポイント
- 光沢WOLEDのキレと240Hzでクッキリ描写
- チルト・スイベル・高さ・ピボット対応で設置自由度が高い
- GamePlusや低ブルーライトなど実用機能が充実
こんな人におすすめ
Dell Alienware AW3225QF(31.6型曲面/4K/240Hz/QD-OLED)

価格 | ¥129,800 |
サイズ・解像度 | 31.6インチ曲面1700R/3840×2160 |
リフレッシュレート・応答速度 | 240Hz/0.03ms(GTG) |
このモデルの注目ポイント
- 4K×240Hz×QD-OLEDで広色域と高解像を両取り
- 1700Rカーブで視野を包み込む没入感
- Dolby Vision対応でHDR映像コンテンツも強い
こんな人におすすめ
MSI MAG 321UP QD-OLED(31.5型/4K/165Hz)

価格 | ¥159,800 |
サイズ・解像度 | 31.5インチ/3840×2160 |
リフレッシュレート・応答速度 | 165Hz/0.03ms(GTG) |
このモデルの注目ポイント
- 4K×QD-OLEDの発色と黒を165Hzで堅実に駆動
- PS5/XSXの4K/120Hz運用に相性良し(HDMI 2.1/VRR)
- 焼き付き対策と放熱設計、AIビジョンで視認性を自動補正
こんな人におすすめ
よくある質問(FAQ)
- Q焼き付きはどれくらい心配?
- A
最新機はピクセルシフト・ロゴ輝度制限・画素クリーニングが標準で、日常運用なら過度に恐れる必要はありません。静止UI(同じHUDやタスクバー)を高輝度で長時間放置しない、スクリーンセーバーや電源管理を活かすなどの基本運用が有効です。
- Q240Hzと165Hzの体感差は?
- A
FPS・音ゲーなど反応重視タイトルでは240Hzの優位が体感できます。一方でRPG・MOBA・オープンワールド中心なら165Hzでも十分滑らか。GPU負荷や解像度(WQHD/4K)とのバランスで判断しましょう。
- Qキャリブレーションは必要?
- A
クリエイティブ併用や正確な色再現を求めるなら、ハードウェアキャリブレーション対応機種(例:LG 27GS93QE-B)と測色器の組み合わせがベスト。ゲーム中心ならプリセットの微調整で十分なことが多いです。
まとめ
競技性と汎用性のバランスを最優先するなら、LG 27GS93QE-Bが“いちばん迷いなく選べる”本命です。光沢の鮮烈さと240Hzの切れ味を求めるならASUS XG27AQDMG、
映り込みをコントロールできる環境で真価を発揮します。4Kの物量感とHDR映像まで贅沢に楽しむなら、Dell AW3225QFのQD-OLED×240Hzが抜けています。
一方、PS5/XSXとPCを賢く両立させたいならMSI MAG 321UP QD-OLEDがHDMI2.1や視認性支援で使い勝手良好。
あなたのプレイスタイル(競技/映像美/コンソール併用)に合わせて、最適な一台を選んでください。