「自分の声がこもる」「雑音を拾ってしまう」「設定がむずかしい」——配信や会議でありがちな音声トラブルは、マイク選びと設置のコツで大きく改善します。
本記事では、USBの手軽さ重視から拡張性のあるモデルまで、用途別に“いま買って後悔しにくい”5本を厳選。
各モデルの強みを一言で把握できる要点と、選び方のチェックリスト、よくある疑問への回答もセットでまとめました。

HyperX QuadCast S(USB/ホワイト)
※価格は2025年9月1日時点のAmazon参考価格です。
コンデンサーマイク選び方のポイント
最適な1本は接続方式・指向性・運用機能の3点を押さえると外しにくくなります。
初めてならUSBで“音の入口”を整え、慣れてきたらXLRで上流の自由度を高めるのが王道です。収録環境の騒音や机の振動を前提に、機能で“運用のラクさ”も必ずチェックしましょう。
USBかXLRか:導入スピードか拡張性か
USBはプラグ&プレイでドライバ不要、タップミュートやヘッドホン端子が本体にあるモデルも多く配信の初期構築が速いです。
対してXLRはオーディオインターフェースや48Vファンタム電源が必要ですが、プリアンプやEQで音作りの自由度が高く、将来的な機材アップグレードに強いのが利点。
まずはUSBで運用負荷を下げ、録音表現を詰めたくなったらXLRへ拡張という段階導入がコスパ◎。
複数人対談や楽器収録まで視野なら、最初からXLR+IFも選択肢です。
指向性でノイズを抑える:部屋の条件に合わせる
自室やPCデスク周りで環境音が気になるなら、前面の声にフォーカスするカーディオイドが基本。より周囲ノイズを切りたいならスーパーカーディオイドのモデルが有効で、キーボードの打鍵やクリックも抑えやすくなります。
複数人の対面収録なら双方向、環境音込みの空気感を録りたいなら無指向が活躍。迷ったら、用途に応じて切替できる指向性可変モデルが失敗しにくい選択です。
運用をラクにする装備:ミュート・防振・モニター
配信や会議ではワンタッチのミュートが事故防止に直結し、LED表示があると状態確認が一目でできます。
机の振動やタイピングが伝わるならショックマウント、ポップフィルターは破裂音対策として有効。自分の声を遅延なく聴けるゼロレイテンシー・モニターはゲイン調整の近道です。
さらにオンボードゲインや本体ダイヤルがあると、ソフトに触れずに即座に音量最適化でき、運用ストレスが大幅に減ります。
コンデンサーマイクおすすめ5選
Amazonベーシック USBコンデンサーマイク(USB/ブラック)

価格 | ¥3,296 |
タイプ | コンデンサー(14mmカプセル) |
指向性 | カーディオイド |
接続 | USB/プラグ&プレイ、タップミュート、回転スタンド |
このモデルの注目ポイント
- ドライバ不要のプラグ&プレイで導入が速い
- タップ式ミュートとカーディオイドで通話・配信の実用性高い
- 机上設置しやすいコンパクト筐体と回転スタンド
こんな人におすすめ
FIFINE AmpliGame AM8(XLR/USB/ブラック)

価格 | ¥6,823 |
タイプ | ダイナミック |
指向性 | カーディオイド |
接続 | USB-C/XLR両対応、タップミュート(USB時)、ヘッドホン端子、RGB |
このモデルの注目ポイント
- USBでもXLRでも使える二刀流で拡張性が高い
- 50Hz–16kHzの素直な帯域と近接収音でノイズに強い
- タッチミュートとゼロレイテンシーモニターで配信運用が快適
こんな人におすすめ
Razer Seiren V3 Mini(USB/ブラック)

価格 | ¥8,380 |
タイプ | コンデンサー(14mmカプセル) |
指向性 | スーパーカーディオイド |
接続 | USB、タップミュート、96kHz/24bit、内蔵ショックマウント |
このモデルの注目ポイント
- 超小型筐体でも96kHz/24bitで繊細さと明瞭さを確保
- スーパーカーディオイドで周囲ノイズを強力に抑制
- タップミュート+LED表示で配信中の誤操作を回避
こんな人におすすめ
audio-technica AT2020(XLR/ブラック)

価格 | ¥13,200 |
タイプ | コンデンサー(バックエレクトレット) |
指向性 | カーディオイド |
接続 | XLR(48Vファンタム必要)、専用スタンドマウント付属 |
このモデルの注目ポイント
- 20Hz–20kHzの広帯域と高耐入力144dB SPLで宅録の定番
- 立ち上がりが速く輪郭の立った音像でボーカル・弾き語り向き
- ロングセラーゆえの信頼性と交換・拡張アクセサリの豊富さ
こんな人におすすめ
HyperX QuadCast S(USB/ホワイト)

価格 | ¥18,280 |
タイプ | コンデンサー |
指向性 | 4種切替(ステレオ/無指向/カーディオイド/双方向) |
接続 | USB、タップミュート、ショックマウント内蔵、ポップフィルター、ヘッドホン端子、RGB |
このモデルの注目ポイント
- 4パターン指向性とゲインダイヤルで用途に合わせて即最適化
- 防振サスペンション+内蔵ポップで机振動・破裂音を低減
- RGB演出とタップミュートで“魅せる配信”と運用性を両立
こんな人におすすめ
よくある質問(FAQ)
- QUSBとXLR、どちらを選べばいい?
- A
手軽さと導入スピードを重視するならUSB、音作りの自由度と拡張性を重視するならXLRです。まずUSBで運用を固め、必要になったらXLR+オーディオIFへ拡張する二段構えが失敗しにくい選び方です。
- Q生活音やキーボード音を減らすには?
- A
カーディオイド/スーパーカーディオイドの指向性を選び、マイクを口元寄り・キーボードから遠ざける配置が効果的です。さらにショックマウントやデスクアーム、ポップフィルターを併用するとノイズ低減が進みます。
- Q音が小さい/割れるときの対処は?
- A
A. まずマイク本体のゲインとソフト側の入力レベルを適正化し、ヘッドホンでゼロレイテンシーモニターを確認。大きすぎると歪み、小さすぎるとノイズが乗るので、-12〜-6dB付近を目安に調整しましょう。
まとめ
最短で音質改善したいなら、USBのカーディオイドを選んでミュート・モニター・防振の基本装備を押さえるのが近道です。
複数人収録や歌録りも視野に入るなら、後からXLRチェーンへ広げても投資が無駄になりません。環境ノイズが気になる場合はスーパーカーディオイドやショックマウントで“入れない工夫”を先に固め、ゲインと距離で仕上げるのが定石。
配信でも会議でも、運用がラクなモデルほど長く安定して使えます。