「ヘッドホンの音がこもって平面的に感じる」「音の定位がつかみにくく没入感に欠ける」「長時間装着で耳が疲れる」──そんなお悩みはありませんか?
開放型ヘッドホンは、イヤーカップに通気孔を設けて余韻と広がりを生み出す構造です。
本記事では、ワイヤレス対応からスタジオモニタリング仕様まで、開放型ヘッドホン4モデルを比較し、それぞれの特徴・メリットと選び方のポイントを詳しく解説します。
開放型ヘッドホン選び方のポイント
開放型ヘッドホンは音場の広がりや装着感、接続方式などにモデルごとの個性があります。
ここでは特に重視したい3つのポイントをご紹介します。
音場の広がりと定位感
オープンエアー構造の通気孔サイズやドライバー径は音の広がりに直結します。
大口径ドライバー(φ53 mm以上)は低域の余韻を豊かに表現し、中高域の解像度も向上。E.A.R.テクノロジー搭載モデルはサーカムオーラル設計により、より自然な音場を提供します。
リスニング目的なら、周波数帯域のカバー範囲もチェックして、再生帯域が自分の好みに合うものを選びましょう。
装着感と長時間利用
軽量設計(約220〜250 g)に加え、ヘッドバンドの調整機構やイヤーパッド素材は快適性に影響します。
ヘッドバンドが多段階にスライドするモデルや、ベロア/ウレタンフォームパッド搭載機は、頭部への圧迫を分散し長時間でも疲れにくいです。
ワイヤレスモデルはバッテリーを内蔵する分やや重くなるため、総重量と再生時間のバランスを考慮してください。
接続方式と利便性
ワイヤレスを活用したいなら、LDAC対応Bluetoothや2.4GHz低遅延無線搭載モデルが高音質・安定接続を実現します。
ゲームや配信でマイクも使うなら、ビームフォーミングマイクやフリップミュート機能を備えた製品が便利です。
一方、有線専用モデルはドライバーとケーブルの品質で音の純度を追求できるため、スタジオ用途にもおすすめです。
開放型ヘッドホンおすすめ4選
Audio‑Technica ATH‑HL7BT(φ53mmドライバー/ブラック)

価格 | ¥17,436 |
重量 | 約220g |
ドライバー | φ53mm大口径 Au αドライバー |
接続 | Bluetooth (LDAC/AAC)/有線 |
再生時間 | 約20時間 |
このモデルの注目ポイント
- オープンエアー構造で自然な音の広がりと余韻を楽しめる
- LDAC対応で最大96kHz/24bitの高解像度再生をワイヤレスで実現
- 軽量220gとビームフォーミングマイクで長時間装着もストレスフリー
こんな人におすすめ
Sennheiser HD 599 SE(φ42mmドライバー/ブラック)

価格 | ¥21,553 |
重量 | 約250g |
ドライバー | φ42mm高効率リングトランスデューサ |
接続 | 有線(3.0m φ6.3mm & 1.2m φ3.5mm ケーブル付属) |
再生時間 | ― |
このモデルの注目ポイント
- E.A.R.テクノロジーとサーカムオーラル設計で自然な広音場を実現
- ベロアイヤーパッド&改良ヘッドバンドで長時間でも快適
- 付属ケーブル2本+変換プラグであらゆる機器に対応
こんな人におすすめ
Turtle Beach Atlas Air(φ40mmドライバー/ブラック)

価格 | ¥26,800 |
重量 | 約301g |
ドライバー | φ40mm高精度ドライバー |
接続 | 2.4GHzワイヤレス / Bluetooth 5.2 / 有線 |
再生時間 | 約50時間 |
このモデルの注目ポイント
- オープンバック&24bit/96kHzでハイレゾ相当のHi‑Fi再生を提供
- フローティングフィット機構で装着感を極限まで高める
- フリップミュート式マイク(取り外し可能)とSuperhuman Hearing®で配信にも最適
こんな人におすすめ
Audio‑Technica ATH‑R70xa(φ45mmドライバー/シルバー)

価格 | ¥49,500 |
重量 | 約230g |
ドライバー | φ45mmトゥルーオープンエアードライバー |
接続 | 有線(3.0mステレオ標準ケーブル付属) |
再生時間 | ― |
このモデルの注目ポイント
- トゥルーオープンエアー構造で共振なく純粋な音場を再現
- 新設計ヘッドバンド+調整可能ヘッドパッドで長時間作業にも疲れにくい
- 5–40,000Hzをカバーする高精度ドライバーでクリティカルモニタリング対応
こんな人におすすめ
よくある質問(FAQ)
- Q開放型ヘッドホンは音漏れが多い?
- A
オープンエアー構造は音場を広げる代わりに音漏れしやすい特徴があります。家庭で使う場合は、周囲に配慮して音量を調整しましょう。
- Qワイヤレスモデルでもハイレゾ再生は可能?
- A
LDAC対応Bluetoothや24bit/96kHz対応の2.4GHz無線で、高解像度再生がワイヤレスでも楽しめます。
- Q長時間装着で耳が疲れる場合の対策は?
- A
ヘッドバンドの調整機構やイヤーパッド素材をチェックし、ベロアパッドや厚手フォームパッド搭載モデルを選ぶと負担を軽減できます。
まとめ
音質のナチュラルさと音場の広がりを最重視するなら、真のオープンエアー構造を持つATH‑R70xaがベストチョイスです。
ワイヤレスの自由度と高解像度再生を両立したい場合は、LDAC対応のATH‑HL7BTが適しています。
スタジオモニタークオリティを手軽に楽しみたいなら、HD 599 SEの高効率リングトランスデューサと快適パッドが魅力。
配信やPCゲーミング用途も兼ねたい方には、Atlas Airの低遅延無線とマイク機能が役立ちます。
それぞれの用途や環境に合わせて選んでみてください。