ゲーミングヘッドセットには「開放型(オープンバック)」と「密閉型(クローズドバック)」の2種類があります。
多くのゲーマーは、ノイズの遮断性や低音の迫力を求めて密閉型を選びがちですが、開放型には独自の魅力があります。
本記事では、開放型ゲーミングヘッドセットの特徴やメリット・デメリット、そしておすすめモデルをご紹介します。
※※本記事の価格は2025年3月13日時点のものです。セール時や販売状況によって変動する場合があり、最新の価格は販売サイトにてご確認ください。これらの価格はあくまで参考程度にご考慮ください。
開放型(オープンバック)とは?
ヘッドホン・ヘッドセットの設計には、イヤーカップ(ドライバー部分を覆う部分)の背面を密閉した「密閉型」と、メッシュや通気口によって背面をあえて開放した「開放型」が存在します。
ゲーミングヘッドセットとしては、音の定位やノイズ遮断を重視する傾向が強いため、密閉型が多く販売されています。
しかし、開放型は音の広がりや自然なサウンドステージを好む方にとって、魅力的な選択肢となるでしょう。
開放型ゲーミングヘッドセットのメリット
開放型ヘッドセットには、密閉型にはない魅力がいくつもあります。ここでは、代表的なメリットを3つご紹介しましょう。
広がりのあるサウンドステージ
開放型は背面が開いているため、音がドライバーの内外に広がりやすく、より自然な音場感を得やすいです。
特に音楽を聴くときや、オープンワールドゲームの環境音を楽しみたい方にとっては大きなメリットとなります。
圧迫感が少ない
背面が開放されていることで、イヤーカップ内にこもる熱や蒸れが少なく、空気の流れが良いという特徴があります。
長時間装着しても耳周りの圧迫感や熱さが比較的軽減されるので、快適にゲームを楽しむことができます。
外部の音を適度に認識しやすい
例えば、一人暮らしではなく、家族やパートナーと同居している場合には、インターホンや呼びかけに気づきやすいという利点も。
完全に外音をシャットアウトしたくない方には好都合です。

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開放型ゲーミングヘッドセットのデメリット
一方で、開放型には気をつけたいポイントがあるのも事実です。
ここでは、使用環境やゲームジャンルによってはデメリットになり得る点を挙げていきます。
音漏れが大きい
開放型最大の欠点とも言えます。外部にも音が漏れてしまうので、周囲に人がいる環境や深夜のプレイには向きません。
また、外部のノイズも入りやすいため、静かな環境でプレイできる方におすすめします。
低音の迫力が弱い傾向
一般的に、密閉型と比べて低音のアタック感や量感が控えめになることがあります。
爆発音や重厚感を求めるFPS愛好家の中には、物足りないと感じる方もいます。
ラインナップが少ない
ーミング用に設計された開放型ヘッドセットは比較的少なく、選択肢が限定されがちです。
音楽用の開放型ヘッドホンを使うという手もありますが、マイクがない、または別途用意が必要になるというデメリットがあります。
おすすめの開放型ゲーミングヘッドセット4選
ここからは開放型のおすすめゲーミングヘッドセットを4つ紹介します。
audio-technica ATH-PDG1a

価格 | ¥13,400 |
重量 | 225g |
接続方式 | 有線(3種類の着脱式コード付属) |
こんな人におすすめ
EPOS H6Pro(開放型)

価格 | ¥18,811 |
重量 | 309g |
接続方式 | 有線(3.5mmプラグ) PC、Mac、PS4、PS5、Xbox Series X|S、Xbox One、Nintendo Switchなど広範囲に対応 |
こんな人におすすめ
fumo TRUTH Open Air Gaming Headset Silver

価格 | ¥27,091 |
重量 | 187g |
接続方式 | 有線(3.5mmプラグ) |
こんな人におすすめ
TURTLE BEACH Atlas Air

価格 | ¥30,527 |
重量 | 301g |
接続方式 | 2.4GHzワイヤレス + Bluetooth 5.2 有線(3.5mmオーディオ端子)も利用可能 |
こんな人におすすめ
まとめ
開放型ゲーミングヘッドセットは、自然なサウンドステージや装着感の快適さを求める方にとって魅力的な選択肢です。
反面、音漏れが大きい・外部ノイズが入りやすいという弱点もあるため、環境が静かで、周囲をあまり気にしなくてよい状況で使用するのがおすすめです。
もし周囲を気にせず、臨場感あふれるサウンド体験を重視したいのであれば、ぜひ開放型を検討してみてください。
音楽鑑賞にも通ずる豊かなサウンドステージが、ゲームの世界観をより深く感じさせてくれるはずです。